ここでは秋田区に所属している機関車たちを紹介していきます。

現在、秋田区にはDL1機とEL2機の計3機の機関車が所属しており、そのうち2機はかつて秋田機関区に配置されていましたが、当区の廃止後は現在の南秋田運転所(秋田車両センター)へ転属しています。

そして最後の方では近年まで秋田区にいた15機の機関車たちもついでに紹介しようと思います。

それでは紹介していきます。







DL



[主な運用区間]


秋田〜横手〜北上〜一ノ関 (奥羽南線、北上線、東北本線)
•秋田〜東能代〜弘前 (奥羽北線) 
•秋田〜遊佐 (羽越本線)




昔は男鹿線の客貨列車用のDD51や除雪用のDD14•DE15なども所属し、令和に入ってからもDE10が3機所属していましたが、主な運用としていた事業用列車も新型車両に置き換わったため運用が極端に減り、現在はDE10が1機所属するだけになりました。

かつて存在した弘前区常駐も無くなっています。
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 DE10 1759 




1977年に日本車輛で製造され、秋田機関区に新製配置されました。

当機は生涯のほとんどを秋田で過ごしており、1990年に新庄区へ短期間転属した以外は秋田に一貫して配属されているというまさに秋田育ちの機関車です。

秋田区のDE10では当機だけ日本車輛製で、タブレットキャッチャーの有無やキャブのナンバープレートがブロック式になっていたりと、最近まで所属していた1187号機と1647号機とは細かな仕様が異なっています。


主な運用としていた工臨や配給も新型車両に置き換わった現在は、土崎工場への入出場以外ほとんど動かなくなりましたが、たまに臨時客車列車の牽引機、そしてSL列車の補機を務めたりとイベント列車の牽引機や補機としても活躍しています。


当機は1187号機と共に北上線を迂回した「あけぼの」や「北斗星」を牽引した経歴を持っています。

また、当機はかつてDD14との総括制御ができるように改造されていたため、冬季間はDD14 305と共にタッグを組んで横手区に常駐していました。

2009年にDD14 305が廃車されてからは、現在のように復元改造が実施されて元の姿に戻っています。

現在は秋田区最後のDE10として活躍しています。









EL



[主な運用区間]

•秋田〜東能代〜青森 (奥羽北線)

•秋田〜新津〜長岡〜高崎 (羽越本線、信越本線、上越線)
•秋田〜羽後牛島〜遊佐 (羽越本線)
•秋田〜大曲 (奥羽南線)
•青森〜土崎 (奥羽北線)




現在はED75(700番台)が1機とEF81が1機所属していますが、昔はED75 700の天下でした。

10年ほど前まではED75は4機体制でしたが、2000年代後半に770と775、そして令和に入って777が廃車になって現在は1機のみになっています。

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 ED75 767​ 




1975年に日立製作所で製造され、秋田機関区に新製配置されました。

同機は奥羽南線電化開業用・第2陣として昭和49年度第2次債務で発注された14両のうちのトップナンバーにあたります。

青森区所属時に仙台電車区に所属していた12系改造ジョイフルトレイン「オリエントサルーン」の専用機として客車に合わせた塗装変更が行われ、またオリエントサルーンのラストランを牽引したことでも有名です。

当機は2005年頃まで青森東区の常駐機でしたが、現在では廃車になって鉄道博物館に静態保存されているED75 775が2005年に秋田区から仙貨区へ貸出されたのを機に秋田区へ帰って来ました。

2005年頃までオリエントサルーン色を維持してましたが、同年に行われた全検で原色に戻されています。

現在、塗装こそ違うものの同機は現存するオリエントサルーン専用機で唯一の生き残りになっています。

DE10と同じで工臨や配給などの運用が主になっていますが、2007年までは羽越本線で運転されていた貨物列車(通称「88臨貨」)を他のED75と共に牽引していました。

それからは専ら工臨や配給列車の牽引を務めていたものの、2019年と2022年に運転された急行津軽では牽引機として抜擢され、当機にとっては数年ぶりの客車列車牽引になって華々しい活躍を見せました。


現在は700番台の天下だった秋田区最後のED75として活躍中です。

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 EF81 136 




1975年に碓氷峠で発生したEF62の脱線事故に伴う廃車の補充を目的として、135号機と共に1977年に三菱重工業で製造、酒田機関区に新製配置されました。

上越線での運用に対応すべく、改造によって前面の窓上に付けられた「」が当機の特徴です。

次番の137号機からラストナンバーの152号機までは標準装備になりました。

2016年3月に139号機と共に青森区から秋田区へ転属し、後に139号機が田端区へ転属してからは東北唯一のEF81として活躍しています。

首都圏の電車の工場入出場に伴う牽引機として、青森区所属時に連結器が双頭連結器に交換されています。

それ故、現在は首都圏の電車の配給や臨時列車用車両の回送などの運用に入っていることから、秋田所属の機関車では活動範囲が一番広いです。

青森区時代は他のEF81と共に寝台列車の運用などにも入ってましたが、現在は廃止されてしまったため無くなっています。




















近年まで所属していた機関車たち



15年ほど前まで所属していた機関車たちもついでに紹介します。


紹介するのは13機ですが、画像は4機分しかないので悪しからず...。
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​​ DE10 1187 





1972年に川崎重工業で製造され、山形機関区に新製配置されました。

1990年に秋田機関区に転属し、1993年に南秋田運転所へと転属しています。

秋田区に転属した年の1990年、当時の五能線を走っていたリゾートしらかみの前身にあたる列車「ノスタルジックビュートレイン」の専用機に選ばれ、50系に合わせた塗装変更が行われました。
廃止後もしばらくは専用塗装のままで活躍していましたが、後に原色に戻されています。

ノスタルジックビュートレインの専用機は他にも3機存在(どれも秋田機関区所属のDE10)していましたが、その3機はいずれも廃車•解体されており、当機は現存するノスタルジックビュートレインの牽引機で唯一の生き残りとなっていました。

工臨や配給などの牽引が主な運用でしたが、時にはイベント列車の先頭に立ったり、専用塗装機時代には北上線を迂回した「北斗星」を牽引しており、原色に戻った後も同じく北上線を迂回した「あけぼの」や「北斗星」をこれまで数回牽引していました。

2022年末に土崎工場へ廃車回送され、2023年5月に廃車になりました。


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 DE10 1646 




1973年に川崎重工業で製造され、敦賀第一機関区に新製配置されました。

1984年に秋田機関区、1993年に南秋田運転所へ転属しています。

工臨や配給などの他にSL奥羽号の横手⇆湯沢の回送や迂回あけぼのを1759号機と重連で牽引するなどといった活躍を見せましたが、2009年に残念ながら廃車•解体されてしまいました。




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 DE10 1647 





1973年に川崎重工業で製造され、東新潟機関区に新製配置されました。

1984年に秋田機関区へ転属、その後1993年に南秋田運転所に転属しています。

キャブにはタブレットキャッチャーの保護板が付いており、これは秋田区のDE10では唯一でした。
晩年は弘前区の常駐機になっていたため、秋田区にいる姿を見ることはほとんどありませんでしたが、時にはイベント列車の牽引機としても活躍することがありました。

本機が最後に牽引した臨時列車は2023年4月に運転された団臨「ツガル•ツナガル号」でした。

2023年12月に土崎工場へ廃車回送され、2024年2月に廃車されました。

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 ED75 775 




1975年に東芝で製造され、秋田機関区に新製配置されました。

こちらも晩年は他のED75と共に2007年まで羽越本線で運転されていた貨物列車(通称「88臨貨」)を牽引したりしていました。

当機は2005年、青森区で起きた機関庫屋根崩落事故によって被災した2機のED75(仙貨区所属機)の不足分を補う形でJR貨物の仙貨区に2ヶ月間ほど貸し出されたことでも有名です。

2007年に廃車後、めでたく大宮の鉄道博物館の展示車両として選定されて解体を免れ、長年住み慣れた秋田を後に大宮へ旅立ちました。

現在は鉄道博物館内で様々な展示車両と共に静態保存されており、館内の車両入換を考慮して足廻りも稼働可能な状態で鎮座しています。


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 ED75 777 




そのキリの良い番号から「トリプルセブン」や「スリーセブン」という愛称を持っている有名な機関車です。

1975年に東芝で製造され、秋田機関区に新製配置されました。


その後は廃車まで一貫して秋田区に所属していた地元育ちの機関車です。

主な運用だった事業用列車の他、2007年まで羽越本線で運転されていた貨物列車(通称「88臨貨」)を他のED75と共に牽引したり、
2014年に奥羽北線の秋田~大館を走った「レトロおおだて号」の牽引を皮切りにイベント列車の先頭に立つ機会が多くなり、様々な臨時列車を牽引してきました。

2023年9月に廃車となり、現在は土崎工場で部品取り車になっています。

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 EF81 139 




1979年に日立製作所で製造され、東新潟機関区に新製配置されました。

136号機とは違い、当機の庇は標準装備で車体と一体になっています。

2016年3月に青森区から136号機と共に秋田区へ転属して来ましたが、僅か1年後に田端区へ転属しました。

同機も136号機と同じで青森区時代に連結器が双頭連結器に交換されているため、首都圏の電車の配給列車を牽引したりすることもあります。

田端区に転属した現在でもカシオペアの運用などで秋田に里帰りすることがしばしばあり、特に湯沢行きカシオペアでは2年連続で牽引機に抜擢されています。

その他にも黒磯訓練や配給などと言った列車の先頭に立つこともあり、秋田を離れた現在でも向こうで華々しい活躍を見せています。










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 ED75 770 




1975年に日立製作所で製造され、秋田機関区に新製配置されました。

工臨•配給はもちろん、晩年はSL奥羽号の構内回送や他のED75と共に2007年まで羽越本線で運転されていた貨物列車(通称「88臨貨」)を牽引しました。

当機は2000年代に入った後も窓枠のHゴムが白のままで、比較的遅くに黒Hゴムへ交換されています。

2008年に保留車になった後、廃車•解体されました。










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 DD14 305 




1966年に汽車製造で製造され、新庄区を経て国鉄民営化後に秋田区へ転属。

冬季は横手区に常駐し、DE10 1759と共にタッグを組んで奥羽南線の横手〜院内、北上線の横手〜ほっとゆだの除雪作業を担当していました。

2009年に横手駅で引退記念の展示会が行われ、DE15 1523と共に展示された後に廃車•解体されています。








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 DD18 3 




秋田新幹線開業に伴い、改軌された田沢湖線と奥羽南線の大曲〜秋田の除雪用機関車として1996年にDD51 783[秋]から改造されました。

後継車の除雪モーターカーが登場してからは活躍の場が無くなり、2007年に廃車されています。

形式は違えど、秋田区に最後まで残ったDD51でした。








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 DE15 1516 




1975年に日本車輌で製造され、新庄機関区に新製配置されました。

翌年に秋田区へ転属、それ以降は一貫して秋田区所属になっています。

冬季は主に弘前区へ常駐していましたが、当機は青森方にだけラッセルヘッドが連結されているという特徴を持っていました。

2009年に廃車され、JR貨物へDE10 3502として譲渡するため土崎工場へ回送。

しかし土崎工場内で改造中に台枠の損傷が発生してしまい、再起不能となってしまったため結局譲渡されることなく廃車•解体されてしまったという変わった運命を辿りました。








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 DE15 1523 




1976年に日本車輌で製造され、新庄機関区に新製配置。

1999年に秋田区へ転属し、冬季は横手区に常駐していました。

2009年にはDD14 305と共に横手駅で行われた引退記念の展示会で展示され、引退前最後の表舞台に立ちました。

同年に廃車後、DE10化の改造が施されてDE10 3505へ生まれ変わり、JR貨物へ譲渡され、仙貨区へ配置されました。

晩年は東新潟区で活躍し、2021年に廃車•解体されました。








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 DE15 1528 




1976年に川崎重工業で製造され、秋田機関区へ新製配置されました。

1984年〜1990年の間は新庄区の所属でしたが、翌年に再び秋田区へ帰って来ています。

冬季は横手区に常駐していました。

2008年に廃車•解体されています。








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 DE15 1536 




1977年に川崎重工業で製造され、弘前運転区に新製配置されました。

1984年に秋田区へ転属し、冬季は主に東能代区に常駐して五能線の除雪作業を担当。

2009年に廃車後、DE10化の改造が施されてDE10 3508になり、JR貨物へ譲渡されました。

仙貨区と東新潟区を経て、晩年は岡山区所属になり、2023年に廃車•解体されました。








※画像無し
 DE15 1539 




1978年に川崎重工業で製造され、弘前運転区に新製配置。

1984年に秋田区へ転属し、冬季は主に弘前区に常駐していました。

2009年に廃車後、大宮工場でDE10化の改造が施されてDE10 3511になり、JR貨物へ譲渡されました。

また、当機はDE10 3500番台の栄えあるトップナンバーです。

譲渡後は東新潟区所属になって活躍を続けていましたが、2018年に廃車•解体されています。








※画像無し
 DE15 1544 




1980年に日本車輌で製造され、秋田機関区に新製配置されました。

1984年〜1990年の間は新庄区の所属でしたが、翌年に再び秋田区へ帰って来ています。

冬季は横手区に常駐していました。

2008年に廃車•解体されています。